地元 私立大学 情報学科 合格
中学校では、
相談室登校だった彼。
それでも、
「高校は行きたい」
そう思って、公立高校を受験し、合格しました。
高校に入ってから
高校生にはなれた。
でも――
やっぱり、
クラスにいるのはしんどかった。
高1の6月、
彼は通信制高校へ転入します。
彼が一番苦しんでいたこと
転入したばかりの頃、
彼は何度も、こう言いました。
「自分が公立高校を受験して
受かったせいで、
1人落ちてるんです」
「それなのに、
こんなに早く行けなくなるなら
受けなければよかった」
責任感が強くて、
人のことを考えすぎる子。
自分のしんどさより、
誰かの席を奪ったかもしれないこと
の方が、苦しかったんです。
私がかけた言葉
私は、こう伝えました。
「でもさ、
頑張ろうって思って受験したんやろ?」
「どうなるかなんて、
その時は誰にもわからない」
「そもそも、
4月も5月も、
高校、ちゃんと頑張ったやん」
正論です。
理屈としては、間違っていない。
それでも、泣く
でも――
彼は、泣くんです。
頭ではわかっている。
自分が悪いわけじゃないことも。
それでも、
心が追いつかない。
これが、
不登校を経験した子の
「回復期のリアル」でもあります。
通信制高校での時間
通信制高校に転入してからは、
- みんな優しい
- 自分のペースで勉強できる
- 機嫌の悪い人がいない
その環境が、
少しずつ彼を落ち着かせました。
しかし
優しすぎる子は、正直めんどくさい
最初は思っていました。
「なんて優しい子なんだろう」
人のことを考えすぎて、
自分のことはいつも後回し。
でもね。
これ、案外一生しつこい。
優しさが、グジグジに変わる瞬間
彼はずっと言うんです。
「自分が受験したせいで、誰かが落ちた」
「受けなければよかった」
最初は
「めっちゃ優しいなあ」と思っていました。
でも、だんだんこうなります。
私
「いや、もういいって」
「それ言ってても、何も変わらんよ」
「なら今、がんばれよ」
「せっかく通信に入ったんだから
ここでも頑張らないと、またグジグジするよ」
「ほれ、勉強しろ」
とにかく、しゃべる
この子、
とにかくおしゃべり。
授業の半分はしゃべる。
でも、まじめだから
半分はちゃんと勉強する。
しかも、
しゃべる内容がだいたいこれ。
・懺悔
・反省
・自己否定
・過去の振り返り
私
「いや、もういいから」
「黙って勉強して」
これ、何回言ったか。
T「だから半分は勉強してたじゃないですか」
英検?受けません。
英検も、
実力はあるのに、全然受けない。
言い訳だけは一流。
実は、
通信制に入学した時点で
受かる力はありました。
でも、
高3まで受けなかった。
一番、長引いた子
理由?
落ちるかも?が心配?
慎重すぎる。
単にめんどかったのでは?
緊急性がないから?
T「あはははは」
でも、旅行に行けば、
ちゃんとお土産は買ってくる。
私の好みもリサーチしてくれる。
そういう男。
あまりにも授業が進まないので
あまりにも、
しゃべって授業が進まないから、
私
「先生、変えたら?」
T
「それ、何回目ですか?」
「嫌です、無理です、変えませんって。」
「あっ、先生がいいって言わせたいんですか?」
……めんどくさい。
ほんとに、めんどくさい。
覚悟を決めたあとの本気
大学を推薦で受けると決めてからは、違いました。
志望理由書と面接と基礎学力テスト
面接練習と志望理由書は
まさかの半年前からガチスタート。
T
「準備は入念にしたいんで」
私
「もう私が暗記するくらいやったやん」
「正直、私が飽きたから、やめよう」
でも、
何を言っても、やる。
最後まで、やる。
ここでやっと英検受験
T「僕って、特記事項何も無いですよね?」
私「だから、英検受けようって何回も言ったよ?」
T「あっ、なるほど」
結論
優しすぎて
めんどくさくて
回り道ばっかりで
しゃべりすぎで
でも、
- 手を抜かない
- 覚悟を決めたらやる
- 人のせいにしない
こういう子は、
時間はかかるけど、強い。
そして、情報学科に向いている。
論理的で丁寧で慎重。
余談
私「いやほんと、めんどくさい性格だよね?
ぜったい、私のほうが頑張ったと思う。」
T「はい、先生、お疲れ様でした。」
いや、なにはともあれ合格おめでとう。
もう、心配はしてないよ。
