地元私立大学 建築学部 Dくん

「のんびり」でも、ちゃんと間に合った話

彼が不登校になったのは、
中学2年生のとき。

それから
中学には行けなかったけれど、
少人数の塾には通い続け、
自宅学習も続けていました。

勉強が嫌いな子ではありません。

ただ、
とにかく優しすぎて、人に気を使う。
人が怒られていると
自分のほうが辛くなる。
それが、学校という場所では
しんどくなってしまった理由でした。


高校受験は・・・

内申点が足りないからでしょう
私立高校は不合格でした。

その後に控えていた
公立高校の受験では、

  • 自信がなくなり
  • 受験会場まで行けず

結果、受験そのものを断念。

ここで、
通信制高校への進学を選びました。


通信制高校は、相性ぴったり

彼はガッツ系ではありません。

でも、

  • レポート
  • 課題
  • 提出物

こういう「やることが決まっている勉強」は
とても得意だし、締切はしっかり守ります。

通っている子も穏やかなので
通信制高校とは、
相性がぴったりでした。

最初はコツコツ、
そのうちだんだん、
まったりペースに。

本人はとても楽しそう。

気づけば、
あっと言う間に高3。


高3になっても、のんびり

D「やばい、もう高3だね〜」
(めっちゃのんびり)

私「進路、どうするの?」
D「どうしよっかな〜」
私「もう高3ですけど」

進路の話は、
これまでも何度か聞いていました。

でもそのたびに、
ふわっと、はぐらかされる。

正直、
「決まってないんだろうな」
と思っていました。

でも、違いました。


実は、ちゃんと考えていた

彼は
物理が好きで、数学は少し苦手。

私は英語を担当していました
(※私は物理・理系数学はできません)。

そして、高3の6月。

D「先生、おれ、建築学科に行くわ」
私「そうなん?」
D「みんなが住みやすい家を作りたい」

さらに、

D「都会は無理だなって、
 オープンキャンパス行ったときから思ってて」
D「〇〇大学を総合型選抜で受けようかな。
 落ちたら、一般も受ける」

私「いつから決めてたん?」
D「建築は、高2くらいからなんとなく」
D「都会はないって思ったのは、
 オープンキャンパスのときから」
D「〇〇大学なら、一般でも受かるやろ?」

私「たしかに…A判定の大学やし、堅実やね」
D「落ちたくないもん」

私「なんで今言うん?」
D「いや、今でしょ?」
私「何が?」
D「今やろ。むしろ、いつなの?」

※総合型選抜の出願は
9月1日から。残り3か月弱。
おいっ、今じゃない!!!
って、私がお母さんに愚痴ってました。


急いで始めたけど、中身は本物だった

「とりあえず、志望理由書を書こう」

そう思って一緒に書き始めたら、
びっくりしました。

  • 建築への思い
  • 住みやすい家を作りたい理由
  • 自分の性格と将来像

意外と素敵な内容だったんです。
よくわかっていたようです。

実績が少なかったので、
急いで英検準2級にも挑戦。

準備期間も短く、
かなりギリギリでしたが、
一発合格。


今だから言える話

私「だからさ、
  これ、間に合うタイミングじゃないから。
  あの時、言うの遅いわ!!!」
D「それな。
  実は途中で気づいてた。
  いや、マジでごめんって。」

今も彼は、
相変わらずまったり過ごしています。

マイペースの見本みたいな子です。


結果:地元私立大学 建築学部 合格

のんびりで、
決断が遅く見えて、
ギリギリで。

でも、

  • 自分に合う環境を選び
  • 無理な勝負をせず
  • 好きな分野で戦った

結果、
ちゃんと合格しました。


最後に

この子は、

  • ガツガツしていない
  • 野心も強くない
  • 周りより遅く見える

でも、

自分のペースを守れた子です。

不登校でも、
通信制でも、
のんびりでも、

進路は決まります。

大丈夫。
ちゃんと、間に合います。

こっちは焦りましたがね・・・

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